
2010年12月24日金曜日
2010シネマDEりんりん忘年会無事終了しました。

2010年12月10日金曜日
2010楽生曾シネマDEりんりん忘年会
シネマDEりんりんに参加下さいましたみなさまへ
12月、 師走の忙しい時期をむかえている事と思います
が、シネマDEりんりんの忘年会を開催したいと思います。
ゲスト参加はございませんので、参加されるみなさま次第の盛り上がりとなると思います。
会場の都合で30人前後の忘年会になると思いますがみなさまのご参加お待ちしております。
なを、忘年会当日、7F試写室にて映像なども流したいと思います。
流したい映像等ございましたら、ご持参下さいませ。
☆ 日時:12月15日(水)
18時半受付開始・19時~22時くらいまで!
☆場所:新宿サムライシアター
http://www.tm-t.net/
東京都新宿区新宿3-17-1 HN27ビル6F
℡:03-5366-2947
☆会費:3000円
☆お問い合わせ&連絡先:
林康弘 ℡:090-9290-5143
mail:hayashi6593@s8.dion.ne.jp または、 riririnorin93@ezweb.ne.jp
楽生曾・シネマDEりんりんHPhttp://www.cinemaderinrin.com/
☆締め切り:基本的に当日参加も可能ですがそれ以前に定員30人になりました場合は締め切りたいと思いますご了承を!
2010年12月7日火曜日
「ばかもの」プレイベント無事終了しました。
さて、今回、金子監督をゲストにお誘いする経緯で、以前、高橋美幸さんに、脚本家のゲストで来てくださいとお聞きしたところ、わたしだけでは心もとないと思うので、脚本を担当した金子監督の映画「ばかもの」の公開や宣伝媒体が用意できてから、監督をお誘いして見ます。と、言われました。そして、そのお約束通りの展開が25日にサムライシアターにて実現したのです。
予告編につづき、わたしが、金子監督と高橋美幸さんを紹介して、ばかものトークを始めたいと思いますと挨拶(少し受けました).
まず、金子監督に何かお話を、と、振ると、金子監督から出た言葉は、高橋さんとは「プライド」でも組んで気心も知れているので、すんなり行くかと思いましたが、すんなり行きませんでしたね。・・・と、すると高橋さんは、ちょっと忌憚のない意見を言わせていただいて懐の深いところに思い切るぶつからせていただきました。すいませんとの返答がありました。
高橋さんは原作が気に入り、脚本の第一項(すでに原作者から了解済み)を監督にみていただいたところから監督目線と脚本家目線の食い違いの話にすすんだらしい。
ただ、その食い違いにも表現方法や現状の原作ものの映画化にいたる制約のようなものが作用しており、その辺のところから話を進めていかないと食い違いの部分を理解出来ないなもしれない。
「ばかもの」を映画化するにあたり、どの様な経緯から始まったかについて金子監督は語られた。東北新社の会長、植村伴次郎さん(金子監督は植村会長の逸話を語られてから話を進めたが、その話は参加したみなさんの脳裏に焼きついた事でしょう)のところに友達の宮川一郎さん(水戸黄門の脚本家でホーマットを作った方)が何十年ぶりかに来社したらしいのですが、その時、「ばかもの」って小説面白いので映画にしたいね。と言う話が出たとの事です。では打ち合わせをしましょうかね?、と、12月12日に打ち合わせの約束を・・その打ち合わせの日に宮川さんがお亡くなりになってしまわれたと言うことです。
そこで植村伴次郎会長は、これはなんとしても映画にしなければいけないと思い、あの奥山和由さんに、奥山君、これは是非映画にしてくれたまえ!と、話が進んだそうです。
奥山さんが脚本を依頼したのが、高橋美幸さんで、奥山さんは高橋さんぽい小説があるんだけども脚本にしてみないかい。と・・・その小説「ばかもの」が、どう、自分ぽいかは高橋さんは?的だったが、小説を読んでみると面白かったので、是非やらせてくださいと返事をしたとの事です。
監督は金子さんが良いのではと言う意見が満場一致で決まり・・・そこから脚本家目線、監督目線の話に進んだということだそうである(脚本の段階では金子監督はまだ関わっていない)。
金子監督は、最終的にはみんなが、良かったねと納得したことを前提に、勿論原作の 絲山さんも納得したことを前提として話します。と、続きを語り始めました。
最近の映画化権を得た原作つきの映画には、昔と違い、監督の好きに原作を映画的にするいと言う風潮が行なえないと言う。
脚本の段階で原作者側に見せてみて、クリアして、初めて映画化へと向うと言うことを語られた。
その方法が良いかどうかは別として出版社側が原作者と原作作品を守ると言う前提のもと映画化が進んで行く様子だ。
絲山さんの原作は以前荒井晴彦さんが脚本を担当した作品「やわらかい生活」(廣木隆一監督作品)で原題「イッツ・オンリートーク」を変更したことにより、脚本家と原作者の争いとなる絲山秋子#映画脚本を巡る訴訟にまで発展した経緯がある。
そういう予備知識のもと、金子監督の話は進んでゆく。
金子監督が脚本を読んで変更したいと思う事をプロットの形で高橋美幸さんに渡す・・・しかし高橋さんは原作通りでもないし、わたしの思案とも方向性が異なるとの意見を金子監督に投げかける。
そこで、金子監督は絲山さんの住んでいる高崎に向かい、小説の流れで主演の二人の関係が長い間と言う時間的な曖昧な表記をしている原作の箇所を、具体的に時間軸で区切り10年として、85年の御巣鷹山から始まり、95年の地下鉄サリン事件までとして表したいとの話をしたところ、絲山さんはそうではなくそういう全員が関わることではなくて全体的に、現代のはなしであると言うことを述べたと言う。全体が現代、すなわち出会いから始めると主人公達がふたたび再会するのは未来になるのか?などと言うことを話の流れで思うが、文学者であり天から降りてきた事を書く天才なんだなと監督は絲山さんを理解して、では終着点を現在として関係が始まる時期を90年代として進めることでどうでしょうかと言う感じで流れをつくることに合意したと言う。
高橋さん曰く、脚本の第一項を完成してOKを頂いた時もそうだが、個人作業でみんなで関わると言う事がそれまで無く、初めて話し合う形が形成されたのがこの時の事だそうです。
そこから、まず、高橋さんと金子監督は主人公二人の出会いが秋休みか冬休みかと言うことで食事をしながら3時間くらいの論争で新たな脚本作りに進んだという(秋休みって聞いた事ないですよとは高橋さんの意見。まあ金子監督の秋休みとは冬休みだと正月を描くだろうと言うことで冬ではない秋と言うことらしいです・・・わたしも秋休みに関しては初耳です(笑))。
ただお二方の脚本作りは細かく詰め大事に進んで行き、この映画の全体像と言う視点、大俯瞰の目で観た小さな地方都市高崎で起こる10年間の大恋愛のお話を形成して行くのだと言う事も、その話し合いの流れから徐々に徐々に形になったのではないかと思いました。
その視点がこの映画の新しいところでもあるテイストで、どこにでもいる若者・・・ばかものが初恋の女性に激しく棄てられ、それでも10年後にまた再開して成長し進んでゆく大恋愛物語、激動の動乱に揺れる大恋愛と言う映画は多々あるが、視点の置き所が、まさに絲山さんが言うところの全員が関わるのでなく、全体が現代の話となるのではないでしょうか・・・なんて事をトークを聞きながら思いました。
他にも、10年の演じ方を10通りで演じるのですか?と言う、成宮寛貴さんに5段階で演じてくれとのお話を・・・・即ちチェリーボーイから彼女を受け入れる男に成長するまでと言う話で、その段階を演じるのは難しい演技でもあり、監督に成宮さんからの御願いとして順撮りで御願いしたいと・・・金子監督は分かったと言いながらも全然順撮りにならなかったとのエピソードもお話下さいました。
監督曰く成宮くんは、それでも素晴らしい演技をしてくれた。非常に良い奴だなと語られた(笑)
逆にもう一人の主演、内田有紀さんについての話を伺うと、内田有紀さんの演じ方は、ともすれば男性が近寄りがたいほどの演技で、過激さを抑えて欲しいと思う演技、男目線の女性のかわいさと、女目線での表現による女性感情の話なども、金子監督と高橋さんからは伺うことが出来ました。
また原作者が何故高崎にこだわり、高崎に住んで描いたかも、別の地方都市で表現しても舞台は良いかもしれないが、それ以上の表現がこだわりの部分で、描けるとも語られました。
高橋さん曰く、白依観音の使い方などが非常に良く現しているとの複線も話して頂きました 。
それ以外でも、横道にそれ前回でコンビを組んだ作品「プライド」の裏話で、最近結婚した満島ひかりさんのお話やステファニーのお話なども同時に飛び出したりと参加されたみなさんはさぞや楽しめたと思います。
他にも色々とその場のライブ感から出た非常に面白い話もありましたが、その辺は参加者のみなさまの胸のうちで消化していただきたい話題でもあります。
今までにない視点から観た大恋愛映画「ばかもの」原作とは一味違うテイストの映画版を今年最後の〆の映画として足を運んで鑑賞してみてはいかがでしょうか!
都内では有楽町スバル座、シネマート新宿、そして舞台となる群馬県高崎市ではシネマテーク高崎とイオンズシネマ高崎で12月18日より公開です。
勿論全国の2011年お正月映画としてロードショー公開ですので今月から来月にかけてお近くの劇場でご鑑賞下さい。年末は皆さん盛り上がるクリスマスなんかもあり、大恋愛をしたい季節でもありますしね。
2010年11月7日日曜日
第43回楽生曾シネマDEりんりん「ばかもの」プレイベント
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映画「ばかもの」より |
シネりんでは今年最後のプレイベントとなりますので豪華にしめくくりたいと思っております。
※参加定数が会場の都合で30人となります。定数になり次第 締め切りますのでご了承下さい。 ご参加のご連絡、早めにお願い致します。
【小説「ばかもの」のワンシーン】
・・・ヒデは言う。「額子って終わった後の方がかわいいよね」
「ばかもの」公式HP http://www.bakamono.jp/
詳 細~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆日時:平成22年11月25日(木)第4木曜日
「442 日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍」プレイベント無事終了いたしました。
当初の予定では、すずきじゅんち監督にお越し頂きプレトークの予定でしたが、9月29日の自動車事故により、無理が出来ない状態と言う事で、配給・宣伝のフイルムヴォイスプロデューサー、生駒隆始さんに監督の代理でトークをしてもらいました。
まず、生駒さんから出た話は、なんども聞かれると言うすずき監督の自動車事故について・・・すずき監督は「442」の同窓会が行なわれている会場に向う途中で事故に遭われたそうだ。重傷を負い、ラスベガスの病院にヘリコプターで運ばれたのだと言う。
その「442の同窓会に向う直前まで生駒さんはすずき監督とメールのやり取りをしていて事故についての知らせはその日の夜に聞いたとの事、すでに東京国際映画祭、日本映画ある視点での上映も決まっていたので、大変なことになったと言う状況に・・・翌日にはすずき監督の婦人、榊原るみさんから直接電話があり婦人とは電話のやりとりが出来たのだと言う。
実は榊原るみさんも、事故の時には同乗していて腕の骨を骨接すると言う怪我をされているが、意識的にはしっかりしているので対応に奔走せざるおえない立場に、監督の方は重傷で、集中治療室に、ただ、事故の後の第一声として榊原さんに話された言葉と言うのが「日本に帰りたい」だったと言う。
この時点での東京国際映画祭への参加は難しいのではないかと思えたが、ドクターストップがない限りは、恐らくすずき監督は帰国するだろうと判断し、帰国の方向で映画祭等の準備を進めることにしたと生駒さんは語られた。
すずき監督の驚異的な回復力、集中力のなせる業で帰国、グリーンカーぺットは車椅子でしたが、27日の上映舞台挨拶には立って登壇し挨拶をこなした意気込みには敬服するしかない。
裏話で、生駒さんからお聞きしたのは、その舞台挨拶時、正面からだと分からないが、真上から見ると頭に大きな傷口があり、その傷口を止めていたホチキスが、やっとはずされたくらいの状況だったと言う。ホチキスで止めると言うのが如何にもアメリカらしい大胆さだとの笑い声がシネりん参加者からもれた。
さて、この辺で「442」についての話に・・・すずきじゅんいち監督は日活撮影所出進で、どちらかと言うとドラマの人である。
「442」の前に「東洋宮武が覗いた時代」を昨年公開している。この作品がすずき監督のはじめてのドキュメンタリー作品でもあり、日系人を描いた作品の最初となる。宣伝配給の立場でここ数年、生駒さんはすずき監督の作品にたずさわり、前作と今回の「442」をくらべ2作目の方が素晴らしく応援したい作品に仕上がっていると言う。
また、前作「東洋宮武・・・」で苦労した点と言うのが日系人についての認識の低さがあり、ご覧になられる年齢層と言うのがシニアの方たちと言う感じの年齢層だったと・・・・確かに、「東洋宮武・・・」の中でも、日系人収容所の話をアメリカの若者にふるシーンがあるが、歴史認識をしている若者と言うのが非常に少なく世代による歴史認識のレベルの低さを感じざるにはいられないとも思った。
生駒さんは言う、今回の「442」は前作にくらべ認識させると言う点、それ以外でも非常にクオリティーの高い作品で、自動車事故に関しても今となれば非常に宣伝する側からすると宣伝効果も上がり、予想以上のパブリシティーも取れ、占めた!と言うことも、後日、監督に「まさに怪我の功名ですね」と話されたと言う。自動車事故の記事が週刊文春に載り、試写に来る方の数も大分増え、それ以降でもスポーツ紙やテレビで多く取り上げられている。
すずきじゅんいち監督が渡米して10年、日本人としてアメリカで生活してみて、日系人の方とも関わる時間も出来、そんな中から日系人を題材にした作品を撮ろうと決意したのだとか。
今作「442」と「東洋宮武」の大きな違いについて、私が思うのは「東洋宮武・・」の場合は当事者が存命ではなく、当時のことを知る方達が語る映画であるのに比べ、「442」は当事者達の証言があからさまに語られる、この事が非常にインパクト大で心に染みると思う。
生駒さんも言う、人を大量に殺してきて、そのことについて家族にも語らずにいた真実を語るシーンや戦争後遺症に今も悩む姿など、今現在のこの方達の証言を撮らないと、この先、「442」の真実の証言を語る方がいなくなると言う意味では貴重なドキュメンタリー映画だと。
映画に出ている方達は85~90代半ば、ある意味、この先証言を撮るのは難しい・・・最後の証言ではないか!
生駒さんの「442」、映画自体の見所として、ネルソン・アカギの証言が一番泣けると、それ以外でも、スティーブ・シミズ・・映画の最初に出てくる人の証言やジョージ・サカトのドイツ人兵士を殺す話などが印象に残る語り部だったと言うことなので、昨日11月13日からのK‘s cinemaにて公開されている本編を公開中に、是非確認してみて下さいませ。
プロデューサーとして今回は宣伝配給だが、本来は制作プロデューサーである生駒さんからはすずき監督と関わる経緯なども非常に面白く聞けたのですがそれに関しては参加されたみなさんの記憶の中に、来年には日系人3部作、第3弾、諜報・通訳の特別部隊ミリタリー・インテリジェンスサービスを描く作品に着手するとのことで、そちらの完成も待ち遠しい。
「442 日系部隊 アメリカ史上最強の陸軍」全国でも随時公開となると思います。お近くの劇場で公開される時には是非足を運んでくださいませ。
2010年9月30日木曜日
第42回楽生曾シネマDEりんりん「442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」プレイベント・映画祭の季節

「442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」プレイベント☆映画祭の季節☆
季節は夏から秋へと移り変わりました。皆様いかがお過ごしですか?シネマDEりんりんも開催場所を新橋から新宿へと移し、新たな節目としてスタートを切ります。
さて、10月は文化的な祭典などが非常に多い季節でもあり、映画祭も然りですね。なかでも10月23日から31日にかけて都内で行なわれる映画祭の中でもひときわ大きい第23回東京国際映画祭が開催されます。この映画祭で戦後65年と言う節目である今だからこそ問われる作品「442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」が東京国際映画祭、日本映画・ある視点部門で正式招待作品として上映されます。(アメリカではすでに上映され反響を呼びました。)
今回のシネマDEりんりんのイベントは当初、「442日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」のすずきじゅんいち監督をゲストにお迎えし、プレイベントトークを開催する運びでした。
しかし、10月6日発売の週刊文春や各マスコミでも報じられたとおり、監督はアメリカで自動車事故に遭われ重傷を負われました。シネマDEりんりんとしましては、当初の予定通り「442」のプレイベントを開催したいと思いますが今回は、三択にてのゲストトークという流動的な手段をとらせていただきますのでご了承下さい。(下記の詳細をご覧下さい。)
なお、作品は一足先に東京国際映画祭で上映されますので鑑賞されてから参加されるも良し、トークイベントに参加されてから映画をご覧にもなるのも良しです。(11月13日から新宿k‘s cinema、横浜ニューテアトルをはじめ全国公開予定)「442」の予告編上映とトークショー後には懇親会も今まで通りございますので多くの皆様のご参加をお待ちしております。
「442 日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」の見どころ
この作品は第2次世界大戦中、日系アメリカ人で編成され、アメリカ史上一番多くの犠牲と勲章を受けた442陸軍部隊のドキュメンタリーです。
(2010年ハワイ、マウイ・フィルムフェスティバル観客特別賞受賞)
詳細 は以下に~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
℡:03-5366-2947
※会費とは別に当日、「442日系部隊・アメリカ史上最強の陸軍」の前売りチケットも販売する予定です。こちらも宜しくお願い致します。
「七瀬ふたたび」プレイベント無事終了いたしました。
今回は筒井康隆・作家生活50周年記念作品として10月2日より公開になる映画、「七瀬ふたたび」のプレイベントとして、小中和哉監督にお越し頂き、色々と公開前情報などをお聞きしました。
二部構成と言う形をとり、前半戦トークを学生時代からの知人、河本隆さんに御願いし、後半戦を私、林が担当すると言う感じで行いました。
自主制作時代(学生時代も含む)のお話では、その当時から小中兄弟と言えば知る人ぞ知る自主映画コンビで、兄、千昭さんが脚本、弟の和哉さんが監督と言う役割分担で自主映画制作をしていたと言うが、高校時代になると、お兄さん以外で、一つ先輩でもある手塚真監督などと作られる機会が多くなったそうである。
当時PFFを初め色々な映画コンテストがあり、今は存在しないが富士8ミリコンテストに、高校3年生の時、「いつでも夢を」、橋幸夫・吉永さゆりの曲をモチーフにした短編映画を応募してグランプリを受賞し、当時を知る河本さんは、この人は将来映画監督になるなと直感したと言う、審査員が、故・市川昆監督だったと言うからすごい!
また、大学時代は黒沢清監督の後輩として立教大学の映研に所属していて、当時黒沢清監督はすでにOBであったにも関わらず、学生達よりも大学に通い、8ミリ映画制作をしていたと言う。
黒沢清監督の商業作品「ドレミファ娘の血はさわぐ」では、作品中の絡みのシーンで小中監督が出ているそうだ。
当時の自主制作映画では交代制で、仲間の監督作品に役者として出演していたそうで、自分が監督する時には同様のことを仲間に御願いしていたとか・・・まあ俗に言う内トラである(身内エキストラの略)。
少し話が前後するが当時手塚真監督の派閥で制作された短編映画「おにぎりころりん」と言う矢野晃子さんの曲をモチーフに映像化したものがあり、小中監督がゴキブリ役で出演していたのだが河本さんの映画体験の中でも観た印象に強く残っているらしい、因みに、その作品は手塚監督の作品集のDVDにも収録されていると言う。
プロデビュー作と言われている「星空のむこうの国」だけれども、半分自主制作、半分プロとしての作品であるらしく、当時はまだ駆け出し(売込み中?)の、小林弘利さんが脚本で、小中監督が原案、資金集めの為、当時の売れっ子の、新井素子さんにご紹介頂き、コバルト文庫から小説としてノベライズを出版し、資金ぐりをして、それがもとで、小説家・小林利弘さんが誕生した様ですが、現在は脚本家としても多くの作品に携わっていて、有名所ではデスノートのスピンオフ映画「L」や、アニメのエウレカセブンなどの脚本も手がけていて、当時からすごく多才であり、幅の広い話を構成出来たと言う。
なので小中監督の、完全なプロデビュー作品は、次回作の大島ゆみこさん原作のファンタジー映画「四月怪談」になると言うことの様子 であります。
そのほかにも、当時の自主制作事情にかんする話で、石井總互監督の話や犬童一心監督などの、そうそうたる自主制作時代の勢いのある話も飛び出したし、ウルトラマン・THE DEFENDER・アストロボーイ鉄腕アトムなどなどの監督作品についても盛りだくさん・・聞いていると時間を大分オーバーしそうな面白い話がつきませんでした。
さて、この辺で本題の映画「七瀬ふたたび」の話に方向を戻そうと言うことで、バトンが私に回された。
NHKの少年ドラマシリーズで筒井康隆作品と言えば、「タイムトラベラー(時をかける少女)」と「七瀬ふたたび」が、当時のSF好きには印象大であり、このシリーズを欠かさずに観ていたのも事実で非常に面白かったものだ。
この2作品、実はNHK以外の民放でも映像化はされていて、一番映像化されているのは「時をかける少女」の8回で、次に多いのが「七瀬ふたたび」で、今回の映画化で6回目となる(映画化は始めて)。
少年ドラマシリーズの後半、小中監督の高校生時代に放映されて観た「七瀬ふたたび」は、多岐川裕美さん主演で、小中監督からすると、主人公の火田七瀬役を演じた中では大人びていてダントツのイメージだと言う。
勿論、七瀬を演じた女優は他にもいるが、ジュブナイルと言う枠で作られた七瀬は少女っぽさが残り、多岐川裕美さんほどのイメージが持てないと言うのが理由で、なるほどなと言う感じでもある。
それに対してわたしの意見としては、今回の映画で、主人公を務める芦名星さんの七瀬のイメージも七瀬的で、特に「七瀬ふたたび」では、敵と戦うことにもなるので、大人びた雰囲気以外にも凛とした強さがある、そこの部分が七瀬のイメージにあてはまると思う
原作者の筒井康隆さんが言う「芦名星はもっとも七瀬らしい七瀬だ」と言う言葉が良く似合うとも思うのは、そんなところからである。
そこで、「七瀬ふたたび」の映画化の話と筒井康隆さんの作家生活50周年記念との話をすると、実はこの映画化の話は、筒井さんの50周年として制作されたのではなく、たまたま今年が、50周年記念と言うことなので、その冠を頂いたそうだ。
そしてここから、話は、「七瀬ふたたび」の脚本家の伊藤和典さんの事に移り、実は伊藤和典さんは13年くらい前にこの脚本(第一項)を書いていて、映画化したいと思っていたそうで、数年前、この映画の話の事で、予算を作ろうとプロデューサーの方が今回の予算の3倍ほどで、強気に考えていたが、予算を集めるのに苦労をし、大変な仕事でもあるので、色々考えた末、今旬の有名女優(色々候補がいた様子)と言う予算的なハードルを、これから旬になるであろう注目の女優で七瀬のイメージに当てはまるとし、数年前よりも進化した技術的な面なども加味して、一昨年あたりから映画化に動き出したと言う。
余談で出た面白い話として、脚本の伊藤和典さんは知る人ぞ知る、押井守監督との付き合いが長くTVシリーズの「うる星やつら」から劇場版「機動警察パトレイバー」、「甲殻機動隊」まで、二人三脚で仕事を組んでいたのだが、両方とも犬好きで、お二方が仕事をしない様になった経緯が犬の事で大喧嘩して以来、仲たがいしていると言う「エッ?」、てな話も飛び出し、なんともな~なんて思いました。
それくらい、押井監督は現場にも犬を連れてくるくらいの方で、ある意味、犬公方と呼ばれた将軍、徳川綱吉にも通ずるところがあるみたいでした。
で、話をまた七瀬にもどし、ストーリーのハショリ方やシャッフルと言う構成から、原作を読んで観るのと観ないのでは受け方が違い、原作を知る人が観ると後半の展開には唸るほど、なんと、こう来たかと言う凄い展開に行くのだが、原作を読まずして観た方達はどうなんだろう?、と言う疑問を、小中監督にぶつけてみたところ、小中監督も長い作品ではあり省略する部分とそうでない部分の構成が、どこまで初見の原作を読んでない人達に通ずるかの部分は試写の段階まで気になっていた事は事実らしかったが、初見の方が観ても分かる展開に作れた様子だったとの事で、問題ない作りです。との事だ。
その他にもニュースとして、中川翔子こと、しょこたんが、この映画の短編、オープニングストーリーを初監督した話で、七瀬の少女時代を描いているそうだが、七瀬のお母さん役には多岐川裕美さんが出ているサプライズトークや、今日明日(イベント当日ですので、9月16日、17日)がその短編の編集作業の日にちとかで・・・お忙しいところお越しくださっていたのです。・・・誰もしょこたん初監督作品としての完成した作品を観ていないなんて言う本上映への色づけ話も聞けました。しょこたんは知る人ぞ知る、筒井康隆ファンでもあるだけに、七瀬の原点、「家族八景」が大好きで、そのファンでもあり、それをモチーフに、幼少の七瀬が持たなければならない心の強さと能力のトラウマをも描いてもいるらしいですね(楽しみ)。
そしてトークの最後に小中監督に、この作品の見所を聞き、〆ることに!
小中監督は言う、この作品は最初から敵と戦うところから始まるアクション主体の作品でもあり、サスペンスでもある、しかし、テレパスと言う人の心、人の内面、心象風景などを映像化している作品でもあり、いままでSF・ファンタジー作品を数多く創り上げてきた自分の原点とも言える手法から現在の技術的手法までを映像にしている点が見所とも言えます。とのことだ!その通り心の映像は何種類にも加工され幾つもの情報が一つの画面に映し出されるので、気を引き締めて心象風景をご覧頂きたい。
「七瀬ふたたび」http://www.7se-themovie.jp/は10月2日より、シネ・リーブル池袋、シアターンN渋谷にて10月9日より、大阪・テアトル梅田ほか、全国順次ロードショー公開されます。
みなさま、お近くの劇場で公開の際には是非、「七瀬ふたたび」をご鑑賞下さいませ!!
2010年9月2日木曜日
第41回楽生曾シネマDEりんりん「七瀬ふたたび」プレイベント

第41回楽生曾シネマDEりんりん「七瀬ふたたび」プレイベント
10月2日よりシネ・ルーブル池袋、シアターN渋谷にてロードショー公開される筒井康隆作家生活50周年記念映画「七瀬ふたたび」http://www.7se-themovie.jp/
今なを絶大な人気を誇る作品「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」通称七瀬三部作、シリーズ累計430万部以上と言う売れ行きだ!!
その作家生活50周年記念としてシリーズ中一番スリリングな展開を見せる作品「七瀬ふたたび」! テレパスシスト火田七瀬が自分と同じ、もしくは違う力を持つ能力者と 短期間につぎつぎと遭遇する。それは果たして偶然なのかそれとも必然なのか、そんなある時、一つの事件を機に七瀬たち能力者を襲う組織の影が見えてくる。七瀬たちの運命や如何に!!
TVドラマとしては5回映像化されている「七瀬ふたたび」を初の映画化。映像作品としては、「時をかける少女」の次に多い筒井作品で、6回目の映像化となる今回、七瀬を演じるのは芦名星、筒井康隆曰く「もっとも七瀬らしい七瀬である」と言わしめる凛とした美しさだ。 41回目のシネマDEりんりんは、その「七瀬ふたたび」のプレイベントとして、ゲストに小中 和哉監督、「四月怪談」(88)を始め兄千昭さんと組んだ「くまちゃん」(93)「THE DEFENDER」(97)や、「ULTRAMAN」(04)「ミラーマンREFLEX」(06)「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」(06)「東京少女」(08)など特撮やファンタジー作品において定評を得ている小中監督にお越し頂き、公開前情報として撮影秘話など色々とお話をお聞きしたいと思います。
勿論懇親会と質問タイムも何時ものように何時ものごとくご用意いたします。小中監督に「七瀬ふたたび」の魅力について色々とお聞きする良い機会です。
みなさまのご参加お待ちしております。
では詳細は以下に~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆日時:平成22年9月16日(木)「今回のみ第三週です」19:00~ 22:00
☆場所:交流サロンSHU http://www.shu-yu.net/
東京都港区西新橋2-13-6ミタニビル3F ℡:03-3504-2387
☆会費:3500円(トークイベント+懇親会の飲食込みです!)
※会費とは別に当日、「七瀬ふたたび」の前売りチケットも販売する予定です。そちらも宜しくお願い致します。
☆ゲスト:小中 和哉監督
☆聞き手:林 康弘(楽生曾シネマDEりんりん)
楽生曾・シネマDEりんりんHPhttp://www.cinemaderinrin.com/
☆お問い合わせ&連絡先
林康弘 ℡:090-9290-5143
mail:hayashi6593@s8.dion.ne.jp または、 riririnorin93@ezweb.ne.jp
☆締め切り:基本、当日参加も可能ですが、会場の都合などもありますので、なるべく 9月14日(火)ころまでにご連絡下さいませ!みなさまのご参加お待ちしております!!
「アイ・コンタクト」プレイベント無事終了いたしました。
公開は9月18日からポレポレ東中野にてとなります。今回のシネマDEりんりんは、人数的な関係で座談会形式と言う感じで進みました。
中村和彦監督は前作「プラドinブルー」(07年文化映画賞優秀賞受賞)のラストシーンで色んな日本代表選手がゴールを決めるシーンの撮影時にろう者サッカー選手に興味を持ったと言う。
何故かと言うと、他の障害者と違い、見た目では、健常者と分からない点が大きいと話された。
分かりにくい事をなぜするのか?中村監督はこうも言われました。
それは、分かりやすい事とかはTVとか色々と取り上げやすい、しかし、分かりにくい事の方が、やる人が少ないか、誰もやらない。誰もやらない事の方が難しいし、難しい事にチャレンジしたいと言う気持ちと日本女子代表がろう者女子サッカーチームにしかなったので、作る事にしたと。
男性よりも女性を描きたいと言う考えも監督は持っていて好きな監督は成瀬巳喜男と言うから、なるほどなと言う感じでした。
それと、彼女達を見に行った時、サイレント映画は音がなかったなと言う事も考えてサイレント映画に出来ないかと言う思惑も秘めていたという。ところが上手に話すろう者の方もいたりして、その思惑道理にはならなかったと言うことです。
中村監督はろう者女子サッカーチームとコミュニケーションを取る為に手話をマスターする事にした。
何故か?これは海外に行きコミュニケーションを上手く取るにはその国の母国語が話せないと難しいと言う発想と同じで、最初の内は共通項のサッカー好きと言うことでサッカーを一緒にするところから始まり、あまりにもそれだけだと、「この人映画撮るんでは無いの?」と言われそうなので、カメラを回すふりをしたりしてと言う感じで、約一年半したころから要約、なんとなく手話が話せる様になってきたらしい。
日本では常識にはなっていないが、海外では手話とは、新しい言語としての認識があり、まったく新しい言葉として位置づけられている。
それを証明する話で脳科学の世界で言語中枢に傷が生じると一般的な手を使う動きが出来るのに手話事態は話せなくなると言う。
さて、撮影についての話として、監督に、他のスタッフ達について聞いてみたところ、この映画は3年間かけて彼女達を追っているが、その内の後半の2ヶ月以外は、たまに誰かに来てもらう事はあったが基本的にはほとんどの期間を一人で撮影したとの事です。
また、彼女たち日本代表のサッカーだけではなく群像劇的な意味合いの作品でもあり色々な彼女達それぞれの生活や家庭環境などもインタビュー形式や職場の映像などで描かれている。
そのシーンを撮る時と第21回夏季デフリンピックの大会時に撮影した映像が後半の2ヶ月くらいにあたるのだろう事も、お話の流れから予想できた。
因みに国際オリンピック協会がオリンピックと名のって良いものは3つで、オリンピック・パラリンピック・デフリンピックの3つである。
また、この映画の見所のところに話が進んだ時、中村監督は言われた。「スポーツドキュメンタリーとして手話・・・ろう者を描いた作品は恐らく無いだろう・・・わたしが知る上では色々見ましたがない。それと、手話事態を会話として細かく編集しているので、サラッと観てしまうとサラッと見えてしまうかもしれないが、少しでも手話と映像のカットがずれると会話として成立しない・・・そこのところが今回、かなり気を掛けて見せている」との事だ。
また、わたしからの問いかけで、「アイ・コンタクト」の彼女達の成長過程が試合の都度、向上していて、次回のデフリンピックでの、ろう者日本代表女子サッカーチームの活躍も見てみたいです。
に対して、中村監督は、「わたしも見たいですしなんらかの形で見に行きたいのですが、同じ題材で映画を作ると言うのは難しい話でもあり、資金面でも難しいです。前作の「プライドinブルー」の時も、また撮影に行かないのですか?と聞かれましたが・・・・・・。」との事。
次回の彼女達のデフリンピックでの試合を観る可能性は「アイ・コンタクト」のヒット次第で可能かも知れません。
「アイ・コンタクト」もう一つのなでしこジャパン ろう者女子サッカー
http://www.pan-dora.co.jp/eyecontact/は9月18日(土)より、ポレポレ東中野にて公開です。
皆さん是非に足を運んでくださいませ!
サッカー用語でも普通に使われる「アイ・コンタクト」とは彼女達にとって日常そのものででもあります!!
2010年8月9日月曜日
第40回楽生曾シネマDEりんりん「アイ・コンタクト」プレイベント

2010年8月3日火曜日
「あぜみちジャンピンッ!」公開応援イベント無事終了!


今回のイベントは劇場公開されていない秀作映画を公開出来ないか?と言う所が一番のミソとも言える。
西川文恵監督は今回の映画が制作されたは良いが、公開の目処が、ちょうど、リーマンショックなどの影響もあり、なかなか思う様に進まず、ならば、出来ることは何か?と言う中から、出せる映画祭には出し、推薦を頂ける所からは頂き、外堀を埋めてから本丸を攻略すると言う手段に出た様子。
厚生労働省児童福祉文化財団推薦・映倫青少年映画審議会推薦・中央青少年団体連絡協議会推薦・映画祭参加は、シカゴ国際児童映画祭長編実写部門 準グランプリ受賞・ニューヨークBAMkids映画祭正式招待・ソウル国際女性映画祭正式招待・インドネシアkidsFfests正式招待 審査員特別賞・ロサンゼルスジャパンフィルムフェスティバルコンペディション部門優秀作品賞受賞・そして国内ではあいち女性映画祭正式招待・長岡アジア映画祭正式招待と、来年公開に向けて動き出している。
このイベント当日、都内で開かれる映画祭の関係者にもお越し頂ました。その手ごたえも中々で、上手くすると、東京初の映画祭公開も実現しそうな雰囲気でした。
良い映画が必ずしも劇場公開されるとは限らないと言う現状で、何が出来、どうする事で、公開することが可能か?、それは、公開に向けての監督や作品に携わる方々の尽力につきるのではないか?そんな事を改めて考えるイベントでもありました。
西川監督は「、今、わたしは、「あぜみちジャンピンッ!」公開のために生きています!」と言われました。来年以降の劇場公開に向けて、これからもがんばってもらいたい。イベント最後に、長岡アジア映画祭、あぜみちジャンピンッ!鑑賞ツアーの話も出て、9月11日、12日の長岡に、シネマDEりんりんでツアーを組んで応援に向います。
参加については、各自にご連絡したいと思います。
この記事をみて参加したいと言う方が居られましたら、是非、代表・林 康弘までご連絡下さい。
mail:hayashi6593@s8.dion.ne.jp ℡:090-9290-5143
また、「あぜみちジャンピンッ!」を映画祭等で観る時に出だしからオープニングタイトル「あぜみちジャンピンッ!」が出るまでのシークエンスは目を離さずに情報収集して下さい。言葉の説明ではない映像での説明が、この映画全体の流れを理解する上でとても重要ですのでね!!
2010年7月8日木曜日
第39回楽生曾シネマDEりんりん「あぜみちジャンピンッ!」公開にむけて!

2010年7月1日木曜日
「ビューティフルアイランズ」プレイベント終了
公開が7月10日からと言う事で、かなりお忙しい様子で、海南友子監督ご登場。
24日の9時20分の新幹線で大阪に向うと言うお話でしたので、従来よりも急ぎながらの進行となりました。
まず、最初に是枝監督のドキュメンタリー作品に参加したことと、NHK時代の事に ふれてお話頂きました。
是枝監督とは師弟関係と言うのではなく友人関係と言う方が当てはまる様子で、是枝監督のドキュメンタリー作品に参加した経緯は、海外にただでいける方法と言うの色々調べた中にそのドキュメンタリーの話があり、受かったのが最初、現在は映画についての良き相談相手として色々とお話したりしているそうだ。
また、NHKに入社したのは、実は新聞記者に憧れていたが、社会的なテーマと映像を組み合わせる世界がドキュメンタリー映像の世界にあると言うのを知り、環境問題などを考える仕事につきたいと就活して採用されたのが、たまたまNHKだったので、と言うことをお話くださいました。
NHKではディレクターとして7年間ドキュメンタリーの仕事をして、NHKスペシャルやクローズアップ現代などで番組を作り、その時に気候変動などの環境問題を扱う礎を築いたのだと言う。
なので、前2作品の戦争を扱った映画「マルディエム彼女の人生におきた事」と「にがい涙の大地から」は、逆に海南監督のNHK時代を知る人から言わせると、えっ何で?と思われるほど、テーマとしては以外に思う人もいる作品だとも話されました。
また、氷河トレッキングの取材でパタゴニアを訪れた時に、いままで足元にあった素晴らしい景色が、跡形もなく崩れ去り気候変動の恐怖感におそわれたのと同時に、たまたま南米の地域だが、もしかすると、自分の住んでいる所にもいきなりそういうことがおこり得るのかもしれないと言う思いにも襲われたと言う。
気候変動に揺れる3つの島、ツバル、ベネチア、シシマレフ、この3つの島を題材にしようとしたのは、実は最初、ツバルだけでも素晴らしい映像が撮れていたのだけれども、知名度と言う点において、日本では、世界で最初に沈む島として知られていたが、海外では、あまり知られていない事実もあり、世界の大半の人に南太平洋の小さな島があろうがなかろうが、どうでも良いと思われるのも嫌だし、考えて欲しく大陸を分けて、島と言うキーワードで、べネチアとシシマレフを加えて映像作品にしたそうです。
島のそれぞれは、暖かい島、華やかな島、寒い島と言う感じの彩りでもある様子。
ツバルは南太平洋に浮かぶ珊瑚礁質の島、海抜が1、5メートル、一番高いところでも5メートル位しかない。そんな島の日常と楽園の様な景色がとても美しい。
ベネチアはイタリアの文化的な町で、世界遺産でもある。昔から高潮の被害はあったものの、ここ数年、特に1990年代に入ると高潮(アクア・アルタ)の被害が多くなり建物などの塩害が進んでいる事も事実で、13世紀かある建物は建て替えることの出来ない観光都市でもある。
シシマレフはアラスカに位置しているアメリカの国土である。この島は、永久凍土が溶けてしまい、島に住む事が出来なくなって来ている、狩猟を主に暮らす人も多い島で、アメリカの国になる以前は狩猟が全てと言う所だったと言う。危険な時期、11月12月に嵐がくると浸食が激しい、その為、住民投票である事を決めた、今現在一番深刻ともいえる島である。
この「ビューティフルアイランズ」はそれぞれ3つの島の今現在を記録した映画であるが、2時間あまりの世界旅行を体験してもらえる様な、言うなれば押し付けがましくない映像的な演出がほどこされた映画とも言える。 「音楽もなければナレーションもない。観る人それぞれが何を感じてくれるのかを問いかける、心で見る映画でもある。
なぜそのような作りにしたのかについて、海南友子監督は、環境問題に真摯に取り組む人達が、なぜ取り組む事を真剣に考えたか、それは、気持ち、心が揺れ動かされたからだと言う。 観る人の心に問いかけることが、この映画の最大の見所ではないでしょうか!
数年後、もしくは10年後20年後に、「ビューティフルアイランズ」を観た時に自分がどう思うかも今現在の実情を踏まえて考えてしまう作品でもあります。
また、イベント当日はTVと映画のドキュメンタリーの違いなども海南監督から聞ける機会でもありました。
恵比寿ガーデンシネマにて7月10日(土)より公開されます。東京近県の方はこの機会に是非足を運んで下さいませ。全国でも順次公開されると思いますので、お近くの劇場で上映される時は是非ご鑑賞を!
2010年6月8日火曜日
第38回楽生曾シネマDEりんりん「ビューティフルアイランズ」プレイベント

昨年、第13回釜山国際映画祭・ドキュメンタリーコンペ部門に出品され気候変動という今日的テーマで、世界の三つの島(ツバル、ベニス、アラスカのシシマレフ島)を美しい映像で、静かに、大胆に描いた作品「ビューティフルアイランズ」http://www.beautiful-i.tv/がいよいよ7月10日より恵比寿ガーデンシネマにて公開となります。
今回のシネマDEりんりんはゲストに「ビューティフルアイランズ」の海南友子監督をお招きしてのプレイベントです。
海南監督が映像の世界に入いろうとしたのは、日本女子大在学中に、是枝裕和監督(「誰も知らない」(04)「歩いても歩いても」(08)「空気人形」(09)の、テレビドキュメンタリーに出演した事がきっかけで、恩師でもあり、友人でもある是枝監督が今作で、エグゼクティブプロデューサーを務めているのも話題です。
前作「にがい涙の大地から」(2004)では過去の戦争で破棄された化学兵器に苦しめられる戦後の人々の姿を追い、日本の戦争補償が終わっていない事実を提示し、今作では、気候変動により失なわれ行く人々の生活文化や伝統などを、ありのままに映像で映し出しています。
その映像からみなさんがどう受け止めるかも、この映画の深い見所と言えるでしょう。 今回のプレイベントトークで海南監督から撮影秘話や気候変動についてのどんなお話が聞けるやら楽しみです。
また、いつも恒例の海南監督を囲んでの二次会、懇親会もございますので、そちらもお楽しみ下さい。みなさまのご参加お待ちしております。
詳細は以下に~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆日時:平成22年6月24日(木)19:00~ 22:00
☆場所:交流サロンSHU http://www.shu-yu.net/ 東京都港区西新橋2-13-6ミタニビル3F ℡:03-3504-2387
☆会費:3500円(トークイベント+懇親会の飲食込みです!)
※当日会費とは別に前売り券の販売もございますので、そちらもよろしくお願い致します。
☆ゲスト:海南 友子監督
☆聞き手:林 康弘(楽生曾シネマDEりんりん)
楽生曾・シネマDEりんりんHPhttp://www.cinemaderinrin.com/
☆お問い合わせ&連絡先
林康弘 ℡:090-9290-5143 mail:hayashi6593@s8.dion.ne.jp または、 riririnorin93@ezweb.ne.jp
☆締め切り:基本、当日参加も可能ですが、会場の都合などもありますので、なるべく、 6月22日(火)ころまでにご連絡下さいませ!みなさまのご参加お待ちしております!!
2010年6月3日木曜日
「ミツバチの羽音と地球の回転」プレイベント終了



量子力学のある本に、この世界にあるすべての生命は繋がりあい関連しあっている。それはミツバチが凄い小さな羽音を立てたとしても、それは地球の回転そのものに働きかける力になっているかも知れない。と言う文面を直感的に今回の映画のタイトルにしたとの事で、前回の映画「六ヶ所村ラプソディー」では日本の原子力産業の奥深い所を、その推進派も反対派も同じ様に描いた。
今回の映画「ミツバチの羽音と地球の回転」は原子力をはずして、エネルギーそのものエネルギーの持続可能性と言うテーマに広げ、ミツバチと言うものが鎌仲監督の中での持続可能性の象徴として出てくるそうで、地球の回転については、このことかと言うのが本編を観て頂ければ分かる様になっているとの事で、映画そのものを観て頂きたい。
また、この映画はドキュメンタリー映画としては2時間10分と言う、ドキュメンタリー映画としては少し長い尺で出来ている。その訳としては、二つの方向からエネルギーに対してのアプローチをしているからでもある様子で、一つはスエーデンの持続可能なエネルギー、そしてもう一つは山口県上関原発計画である。ある人から言わせると、この二つの話が結びつくはずが無いと言われたとか!
しかし、エネルギーと言う膨大だが人類共通なテーマはそれを可能にした様子。
エネルギーとは、私達が食事をする、物を食べると言う行為も含まれているのである・・・・なんとなく映画本編の地球の回転が少し頭を過ぎりましたがお披露目公開で観るのを楽しみにしたい。
また、鎌仲監督の上映スタイルだが、ホール上映、いわゆる自主上映での公開と言うのも特徴であり
その中から生まれる上映者たちの絆が大きな取り組みへと繋がると言う波も生んでいる様子だ。
地方から中央への働きかけと言う感じの上映スタイルで、上映会を開催してみたいと言う団体等がある場合はグループ現代/「ミツバチの羽音と地球の回転」制作プロジェクト ℡:03-3341-2863 FAX:03-3341-2874 E-mail:888earth@g-gendai.co.jp にお問い合わせ下さいませ。
年末か年明けには都内劇場でも公開になりますが、一足先にお披露目公開でご覧下さいませ。
今回のイベントだが実は上に書いた部分はほんのトークの後半部分、鎌仲監督の今に繋がるまでの経験は冒険家とも言えるほど凄い、特にイラクで空爆に会いながら取材した話などは、映画監督へと繋がる原点とも言える・・・・書くと簡単だが壮絶です。そんな話も自主上映会などで企画すると面白いと思います。
「ミツバチの羽音と地球の回転」お近くの地域で上映される時は是非、足を運んで下さいませ。
2010年5月12日水曜日
第37回楽生曾シネマDEりんりん「ミツバチの羽音と地球の回転」お披露目上映前イベント

2010年4月27日火曜日
「ラムネ」プレイベント終了




2010年4月2日金曜日
第36回楽生曾シネマDEりんりん「ラムネ」プレイベント

今回が第2回目となるavexニュースターシネマコレクション
(http://avex-newstar.com/index.html)の4作品が、
ヒューマントラスト渋谷にて順時公開となります。
今月のシネマDEりんりんは、この「ラムネ」のプレイベントとして、
ゲストに篠原哲雄監督をお招きして、作品への熱い思い、
公開前の撮影エピソードなどを色々お伺いします。
公開前に聞いておくと、より映画が楽しめる情報が満載です。
篠原監督は、ゲストとしては「山桜」の時にお越し頂いて以来の登場、
今回は青春ラブファンタジーと言うことで、
篠原監督の代表作「月とキャベツ」が思い出されます。
恋愛映画の名手としても名高い、篠原監督の演出による「ラムネ」、
期待が高まりますね。
また、映画を彩る役者陣は、主演に與真司郎(AAA(トリプルエー)、
共演に前川紘毅、西田有紗、指出瑞貴、清水美花と言う新星達!
avexの俳優次世代を築くニュースターが誕生する瞬間を垣間見れると思います。
ニュースターシネマコレクションの第一弾!「ラムネ」ご期待下さいませ!!
もちろん、トークイベントの後は、ゲストを囲んでの懇親会、
参加者とゲストが集う毎回恒例の二次会も予定しています。皆様のご参加お待ちしております!!
詳細は以下に。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆日時:平成22年4月22日(木)19:00~ 22:00
☆場所:交流サロンSHU http://www.shu-yu.net/
東京都港区西新橋2-13-6ミタニビル3F ℡:03-3504-2387
☆会費:3500円(トークイベント+懇親会の飲食込みです!)
※当日会費とは別に前売り券の販売もございますので、そちらもよろしくお願い致します。
☆ゲスト:篠原哲雄監督
※当日のスケジュール次第で、「ラムネ」関係者の特別ゲストの参加があるかもしれません。これまたお楽しみに。
☆聞き手:二井康雄(楽生曾シネマDEりんりん顧問)
楽生曾・シネマDEりんりんHPhttp://www.cinemaderinrin.com/
☆お問い合わせ&連絡先
林康弘 ℡:090-9290-5143
mail:hayashi6593@s8.dion.ne.jp または、 riririnorin93@ezweb.ne.jp
☆締め切り:基本、当日参加も可能ですが、会場の都合などもありますので、なるべく、
4月20日(火)ころまでにご連絡下さいませ!みなさまのご参加お待ちしております!!
2010年3月28日日曜日
「ただいま それぞれの居場所」プレイベント終了






介護・・・・だれでも、いつか歳をとる。
すなわち、生きて歳を重ねて行く以上介護と言うものは誰にでも訪れる問題である。
今回のシネりんにお越しいただいた、大宮浩一監督は、ドキュメンタリー映画「ただいま それぞれの居場所」が初監督となる。
しかし大宮監督は、助監督、プロデューサーの経験を基に今回の作品へとたどりついた様子で、そのたどりつく過程で、原一男監督の「ゆきゆきて進軍」の助監督を経験、この作品が大きく大宮監督にドキュメンタリー映画を撮る影響を与えたと言う感じの事を話された。
それと、プロデユーサーとして宮崎正記監督のドキュメンタリー映画「よいお年を」(1996)と「青葉のころ よいお年を2」(1999)にたずさわることが大きい様に伺えた。
介護制度の制定日、4月1日をクランクインとして意識したもとに、「ただいま それぞれの居場所」の映画は始まる。
大宮監督のトークを聞き、介護の新しいあり方と、人と人が携わる中で生まれる絆を今回のドキュメンタリーの中で描いている様子である。
ポレポレ東中野を皮切りに、日本国内数箇所での上映が決まっているが、全国多くの人々に鑑賞して頂き、介護の抱える問題もあるが、人を描いたエンターテイメントとして、楽しんで観て頂きたいとの意図をお話下さった。
2010年3月13日土曜日
第35回楽生曾シネマDEりんりん「ただいま それぞれの居場所」プレイベント

2010年3月4日木曜日
「時をかける少女」プレイベント終了
2010年2月2日火曜日
第34回楽生曾シネマDEりんりん・「時をかける少女」プレイベント

新年会終了・・・そして次回のシネりんは・・・・
1月28日に総勢どた参ドタキャンを入れて23人の参加者でした。
初参加して下さいました
新井啓介さんの夕景工房 http://hwbb.gyao.ne.jp/k-suke-pg/
飯野歩さんHP:http://www2.tbb.t-com.ne.jp/ayumu/
田口主将さんHP:http://www.iijimaroom.co.jp/profile/taguchi_kazumasa.html
ありがとう御座いました。
飯野さんの映画「ガソリンゼロ」の予告編なかなかでしたよ。
田口さんは後日NHKの大河ドラマ「龍馬伝」でお見受けしました。
新井さんや森元さんに少し今後の企画案を頂きました。
2月25日のシネりんは本日中にもHP上に書き込み致しますので、
みなさん宜しくお願い致します。
誰でも気軽に参加出来ますので遊びに来てくださいね!!
ps:今回は写真を撮り忘れました(反省)
2010年1月18日月曜日
楽生曾シネマDEりんりん・新年会
今年もシネマDEりんりんを宜しくお願い致します。
シネマDEりんりん・代表 林 康弘
「楽生曾シネマDEりんりん・2010・新年会」
新年、第1回目の第四木曜日は、シネマDEりんりんの新年会と致します。
昨年も新作映画のプレイベント、ラジオ出演、映画祭参加、映画祭報告会と映画に関するイベントを色々と行う事が出来ました。
今年も、色々と企画いたしますので、みなさまに、お楽しみいただけれる様、がんばって行きたいと思います。
それでは表題の新年会ですが、来月以降に行なうイベント等のご意見などお持ち頂き、話し合いながら飲食をともにしたいと思います。
堅苦しくは御座いませんので、ただ飲み会に参加したいと言う方でも参加頂ける会合です。
勿論企画だけではなく、新年にみなさまにお見せしたい素敵な映像等もございましたらご持参下さいませ。
会場はいつもの様に新橋、交流サロンShuにて定刻での開催といたしますので、みなさまのご参加お待ちしております!!!
また、2月に行なうイベントの最新情報等もお話出来るかもしれませんので、ご期待あれ!!
では詳細~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆日時:平成22年1月28日(木)19:00~ 22:00
☆場所:交流サロンSHU http://www.shu-yu.net/
東京都港区西新橋2-13-6ミタニビル3F ℡:03-3504-2387
☆会費:3500円☆ゲスト:参加者みなさん
☆進行: 林 康弘楽生曾・シネマDEりんりん
HP:http://www.cinemaderinrin.com/
☆お問い合わせ&連絡先
林 康弘 ℡:090-9290-5143 mail:hayashi6593@s8.dion.ne.jp
または riririnorin93@ezweb.ne.jp
☆締め切り:基本、当日参加も可能ですが、なるべく、1月26日ころ(火)までにご連絡下さいませ! みなさまのご参加お待ちしております!!!