2010年9月2日木曜日

「アイ・コンタクト」プレイベント無事終了いたしました。

 「アイ・コンタクト」プレイベント終了いたしました。
公開は9月18日からポレポレ東中野にてとなります。今回のシネマDEりんりんは、人数的な関係で座談会形式と言う感じで進みました。
 中村和彦監督は前作「プラドinブルー」(07年文化映画賞優秀賞受賞)のラストシーンで色んな日本代表選手がゴールを決めるシーンの撮影時にろう者サッカー選手に興味を持ったと言う。
 何故かと言うと、他の障害者と違い、見た目では、健常者と分からない点が大きいと話された。
 分かりにくい事をなぜするのか?中村監督はこうも言われました。
それは、分かりやすい事とかはTVとか色々と取り上げやすい、しかし、分かりにくい事の方が、やる人が少ないか、誰もやらない。誰もやらない事の方が難しいし、難しい事にチャレンジしたいと言う気持ちと日本女子代表がろう者女子サッカーチームにしかなったので、作る事にしたと。
 男性よりも女性を描きたいと言う考えも監督は持っていて好きな監督は成瀬巳喜男と言うから、なるほどなと言う感じでした。
 それと、彼女達を見に行った時、サイレント映画は音がなかったなと言う事も考えてサイレント映画に出来ないかと言う思惑も秘めていたという。ところが上手に話すろう者の方もいたりして、その思惑道理にはならなかったと言うことです。
 中村監督はろう者女子サッカーチームとコミュニケーションを取る為に手話をマスターする事にした。
何故か?これは海外に行きコミュニケーションを上手く取るにはその国の母国語が話せないと難しいと言う発想と同じで、最初の内は共通項のサッカー好きと言うことでサッカーを一緒にするところから始まり、あまりにもそれだけだと、「この人映画撮るんでは無いの?」と言われそうなので、カメラを回すふりをしたりしてと言う感じで、約一年半したころから要約、なんとなく手話が話せる様になってきたらしい。
 日本では常識にはなっていないが、海外では手話とは、新しい言語としての認識があり、まったく新しい言葉として位置づけられている。
それを証明する話で脳科学の世界で言語中枢に傷が生じると一般的な手を使う動きが出来るのに手話事態は話せなくなると言う。
 さて、撮影についての話として、監督に、他のスタッフ達について聞いてみたところ、この映画は3年間かけて彼女達を追っているが、その内の後半の2ヶ月以外は、たまに誰かに来てもらう事はあったが基本的にはほとんどの期間を一人で撮影したとの事です。
 また、彼女たち日本代表のサッカーだけではなく群像劇的な意味合いの作品でもあり色々な彼女達それぞれの生活や家庭環境などもインタビュー形式や職場の映像などで描かれている。
そのシーンを撮る時と第21回夏季デフリンピックの大会時に撮影した映像が後半の2ヶ月くらいにあたるのだろう事も、お話の流れから予想できた。
 因みに国際オリンピック協会がオリンピックと名のって良いものは3つで、オリンピック・パラリンピック・デフリンピックの3つである。
 また、この映画の見所のところに話が進んだ時、中村監督は言われた。「スポーツドキュメンタリーとして手話・・・ろう者を描いた作品は恐らく無いだろう・・・わたしが知る上では色々見ましたがない。それと、手話事態を会話として細かく編集しているので、サラッと観てしまうとサラッと見えてしまうかもしれないが、少しでも手話と映像のカットがずれると会話として成立しない・・・そこのところが今回、かなり気を掛けて見せている」との事だ。
 また、わたしからの問いかけで、「アイ・コンタクト」の彼女達の成長過程が試合の都度、向上していて、次回のデフリンピックでの、ろう者日本代表女子サッカーチームの活躍も見てみたいです。
に対して、中村監督は、「わたしも見たいですしなんらかの形で見に行きたいのですが、同じ題材で映画を作ると言うのは難しい話でもあり、資金面でも難しいです。前作の「プライドinブルー」の時も、また撮影に行かないのですか?と聞かれましたが・・・・・・。」との事。
 次回の彼女達のデフリンピックでの試合を観る可能性は「アイ・コンタクト」のヒット次第で可能かも知れません。
「アイ・コンタクト」もう一つのなでしこジャパン ろう者女子サッカー
http://www.pan-dora.co.jp/eyecontact/は9月18日(土)より、ポレポレ東中野にて公開です。
皆さん是非に足を運んでくださいませ!
 サッカー用語でも普通に使われる「アイ・コンタクト」とは彼女達にとって日常そのものででもあります!!

 
 
 

2 件のコメント:

由香里 さんのコメント...

ポレポレで「アイ・コンタクト」を見てきました。

ろうサッカーを窓口として、ろう者の言葉(手話)、ろう者を取り巻く環境(学校、職場)などについて、広く一般に伝えている映画だと思いました。

河原由香里

Chanshizu さんのコメント...

由香里さん、お久しぶり!
「アイコンタクト」見てきたんですか?
いいなあ~!サッカーのこと詳しくなくても
大丈夫そうな作品ですね。