「ホーム カミング」プレイベント無事終了しました。
今回の「ホームカミング」プレイベントは飯島敏宏監督と、監督補佐と言うかたちで
作品に参加された小中和哉監督補にもお越し頂きまして話を伺うことになりました。
わたくし、今回特に「緊張」の二文字を頭に浮かべる感じでの進行でした。
実は飯島敏宏監督は私が子供のころから親しんで何度となく再放送された憧れのヒーロードラマ
「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」、そして「ウルトラQ」などを演出した監督であります。
ある意味ヒーローの生みの親にゲストで来て頂き話していただくと言うシチュエーションです。
緊張ぜづに話を聞く事は無理というものであります。
さて、今回はウルトラ系ではなく、新作映画「ホームカミング」についてのお話となりますので、
緊張していて流れがそれない事だけを心がけ、お話して頂きました。
まず、「ホームカミング」と言う映画を撮る動機から飯島監督にお話してもらいました。
当初は大月プロデューサー(キングレコード)と怪獣もので撮ると言うことで話が進んでいたそうで、
小中和哉監督補も交え、脚本も第2項まで進んでいて、小中和哉監督補は特技監督の位置づけで参加と思いきや予算的な問題か、はたまた、時間的な問題(脚本段階で怪獣ものは3時間以上の作品になりそう)かで、
飯島監督の作品的な流れの源流である怪獣・金妻・人情喜劇の三種から、第2案件と言うことに話が振られ
大月プロデューサーと案件を相談して人情喜劇、「ホームカミング」を制作することになったそうです。
「ホームカミング」は言うなれば、金妻世代の人々、団塊世代の会社生活引退後のお話。
現在、田園都市線のニュータウンは映画で描かれている様に団塊世代の人達が住んでいる。
しかし、描いていた夢とは裏腹に、子供といずれ同居と言う発想が崩れ、若い世代は、どんどんと住居から
離れて生活する様になり高齢者の町と化していると言う現状、核家族の行く末を描きたいと言う思いが
「ホームカミング」には現れていると言う。
以前、先の話にも出てきた怪獣映画の準備をしている段階の時、有名週刊誌の取材を受けて、
楽しく取材が済んだと思いきや、発売された雑誌には山田太一さんと飯島敏宏監督2人の名前がどんと出て、ニュータウン政策の煽りに乗り、いかにも理想の町であるかの様に話をつくり、現状の高齢化、孤立化を招く形にしたとされたそうである。
その挙句には、ニュータウン生活には救いがないと断定され、先がない町、将来がない町と書かれたそうだ。
そこまで言われると飯島監督は、ちょいと待て、いくらなんでもそれはないだろう、わたしも今現在住んでいるニュータウンで、そこまで暗い生活は送ってないぞ。希望はあるのだ。と言う思いがNHKで制作された「理想の生活」のプロデュースに繋がり、娯楽作品として自分でも作りたいと言う方向に進んだそうである。
飯島監督は自分の作風について娯楽作家であると言われ、人情喜劇と言う話の流れから山田洋二監督と仕事をした「泣いてたまるか」の話なども少し出たりしました。
さてここから、「ホームカミング」の位置付け、人情喜劇、飯島監督曰く市民喜劇のキャストやスタッフの話へと移り、ここでも飯島監督の作品世界に繋がるキャスティング秘話が楽しめた。
すべてを書くと、映画を観たときに楽しみが半減するかもしれないので、黒部進さん、森次浩次さんと言う
ウルトラ二代スターが共演、そのほかにも、金妻シリーズでの出演者、そして木下プロ時代の人間の歌シリーズなどに出演した方など、飯島監督の作品世界を網羅することにより、より広い範囲で楽しめる作品として楽しめ、まあ、これからご覧になる方のために多くはかたらずにしておきます。
また、メインスタッフについても然りで、「ウルトラQ」や「怪獣大奮戦ダイゴロウ対ゴリアス」と言う
飯島組のそうそうたるメンバーが集い同窓会的なのりと映画撮影の醍醐味が味わえた現場で、小中監督補は
凄い至福の時でもありましたしよとお話して下さいました。
それに付随して小中監督補などの平成ウルトラ組の年齢のスタッフは、現場ではお若い人などと呼ばれていたと言う裏話も聞けました。まあ、メインスタッフが70代と言うのはかなり凄い現場であり、だからこそ「ホームカミング」のお話事態にも同世代として盛り込めているのだなあと思いました。
あと一つ裏話で面白いところとして、撮影の稲垣涌三さんと照明の佐野誠さんが予算を度外視して35mmカメラとHMIのドデカイ照明を据えて、黒澤映画のメイキングでしか観たことのないくらいの撮影現場を再現されたとかで、小中和哉監督補いわく、夜でも太陽をドカンと作るほどの凄さがあり、時間が掛かる大事と思いきやライトの凄さは撮影の短縮にも繋がり非常に勉強にもなったそうです。
また、「ホームカミング」クランクインのファーストショットはエキストラのおばあちゃんが石段を登るシーンから始まったそうで、その照明に関しても凄いライティングでエキストラではなく有名役者さんなみのファーストショットだった模様で、こういうシーンは是非劇場でチェックして頂きたいとも語られた。見に行かれる方、是非チェックをお忘れなく。
ここから映画に描かれた町や人に関しての話に移り、実在の町で実在の登場人物をモデルにしているので、
ある意味ドキュメンタリーに近いエピソードで物語は構成されているのそうで、出演された町のみなさんは非常に上手く日常を演じてくれている
様子が伺えるそうです。
飯島監督の作品に関する思いとは、「ホームカミング」は題材とすると非常に重たい作品にも出来る可能性も秘めているが、
重たいテーマの方が芸術作品と言われるのかもしれないが、そんな作品にはしたくないし、
見た人達が楽しんでくださる映画であってもらいたいとの思いが強いそうだ。
他にも色々とお話いただいたが、ライブであるトークイベントの場合、その場その場での雰囲気や進行が大切、今回も参加された方達には楽しんでいただけたとい思う。
最後にわたしの「ホームカミング」を観たちょいとした感想で締めくくりたい。
「ホームカミング」は観ていて非常に楽しい映画であり高齢者の方たちには、特に劇場に足を運んでいただきたい映画でもある。
この映画のテーマは家にこもらず町へ出かけなさい。健康や楽しさは、それについて来る。老人よ町へ出よ。
そう語りかけるように思います。
平成の喜劇王高田純次さんの初主演映画、ほっこり人情喜劇「ホームカミング」は3月12日よりロードショーです。是非足を運んで楽しんでいただきたい。
2011年3月4日金曜日
2011年2月5日土曜日
第45回楽生曾シネマDEりんりん・映画「ホームカミング」プレイベント

第45回楽生曾シネマDEりんりん映画「ホームカミング」プレイベント
一年で一番寒い時期とも言われる2月ですが皆様、いかがお過ごしでしょうか?
少しずつ日脚も伸びて、春まで、あとほんの少しで手が届く、そんな時期に シネマDEりんりん恒例イベントの開催がございます。
2月のシネりんは寒い時期だからこそ、人の温もりがどんなに素晴らしいものか、それに気付かせてくれる、笑いと涙たっぷりのほっこり人情喜劇映画、3月12日により公開される「ホームカミング」のプレイベントです。ゲストは、同映画監督、飯島敏宏さんにお越し頂きます。
飯島敏宏監督は、新旧「泣いてたまるか」(渥美清さん/西田敏行さん)や「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」などのSF特撮、そして、名作TVドラマ「金曜日の妻たちへ」のシリーズ、「理想の生活」など数多くのドラマ、映画を手がけた方です。
来月公開される「ホームカミング」は、飯島監督がここ数年経験してきた実話がベースとなっています。社会問題となっている過疎化、高齢化を明るい人間喜劇として仕立て、元気の出る人生再生の映画です。
劇中の脇をかためる方々も非常に魅力的な役者さんが出演されており、撮影裏話は必聴です。
また今までの飯島監督の作品の世界もうかがえる非常に楽しみなトークと懇親会になると思います。みなさまのご参加、心よりお待ちしております。
2011年3月12日(土)ロードショー
「ホームカミング」公式HP http://home-coming.jp/
「ホームカミング」のストーリー:
かつて理想の町と謳われ、有名ドラマの舞台にもなったニュータウンがいまでは活気なく昔の姿がうそのように少子高齢化の波に押され、平均年齢68歳の「老人街」と化している。
定年退職を機に、そのことに気づいた主人公が同世代の仲間たちと町おこしを画策する。はてさて町は活気づくのだろうか…?この作品は平成の喜劇王と呼ばれた高田純次さんの映画初主演という記念碑的作品、笑いと涙の人情喜劇です。
詳 細~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆日時:平成23年2月24日(木)第4木曜日
19:00~ 21:30
☆場所:新宿サムライシアターhttp://www.tm-t.net/
東京都新宿区新宿3-17-1 HN27ビル6F
℡:03-5366-2947
☆会費:3500円(トークイベント+懇親会(飲食込み)
※当日、会費とは別に前売りチケットの販売も予定しております。
宜しくお願いいたします。
☆ゲスト: 飯島 敏宏監督
☆聞き手:林 康弘(楽生曾シネマDEりんりん)
楽生曾・シネマDEりんりんHPhttp://www.cinemaderinrin.com/
☆お問い合わせ&連絡先:
林康弘 ℡:090-9290-5143
☆締め切り:基本的に当日参加も可能ですがそれ以前に、
定員30人になりました場合は締め切ります。
会場の都合などもありますので、なるべく早目のご連絡をお願い致します。
新年会プラス「yoyochu sexと代々木忠の世界公開中トーク」
第44回楽生曾シネマDEりんりん、新年会プラス、無事終了しました。
今年最初のシネりんは新年会と、公開中の映画「yoyochu sexと代々木忠の世界」の公開中トークとしまして、監督の石岡正人さんにお越し頂きまして、色々とお話をお伺いしました。
まず最初に石岡監督にお聞きしたのは、石岡監督と代々木忠監督の関係からです。
石岡監督は6年ほど、代々木監督の助監督を経験し、AVの作品も作られたと言うことで、現場での代々木監督の姿勢などもその時、じかに体験したそうです。
普段は温厚な方ですが、少しでも怒り出すと、怖い面もあり、まあ、元やくざの世界に いたから、不本意な事には容赦しないと言う感じの様子。
「yoyochu」の映画冒頭は代々木監督の少年時代、小倉時代の話からはじまり、大阪の華道家になるまでの話、そして、やくざの親友に頼まれ、ふたたび小倉へと移り、やくざの世界で組織を動かして抗争した話へと流れて行く。
そこで、石岡監督にその辺のところで、映画では語られていないお話なども少し踏まえて聞いてみた。
その当時はストリップの興行などが始まりだした初期のころで、ストリップで働く女性を軟派して探してきたり、剣劇などの劇団でだんだんと人気もなくなり、途方に暮れた女の子をスカウトしたりして興行を行なっていたと言う。
女の子を騙して働かせる人非人の様な ひどいこともしていたと言うが、その辺の詳しい話は、代々木監督の著書や映画を読み解く本として発売されている東良美季著「虚実皮膜」などをご覧頂くと良いと思います。
ただこのころの経験が代々木監督が女性を学ぶ上で非常に勉強になったとも言えるらしい。
手打ちによりやくざ時代に終止符をうち上京、その時に3人いた愛人も代々木監督と供に上京し、知り合いの所に居候して3人の愛人に食わせてもらうヒモの様な生活をしていたと言う。3人の愛人はストリップで踊り、暇な代々木監督は、コメディアンの方たちと昼間マージャンをしていたりしたと言う。
そんな中、昔興行の世界にいたと言うことで、踊りの振り付けや色々と手伝うことになり、撮影に来ていたピンク映画の世界にもその当時興味を持ち、ひまなので手伝いがてら、経験を買われ、脚本なども書いたりしていたと言う。
映画業界と言えば映画五社の伸びも陰りだし、ピンク映画はそんな中でも人が入り儲かると言うところから、日活が、ロマンポルノとしてピンク映画の製作に参入して来たと言う。
当初はポルノロマンと言う名前にしようとしたがロマンポルノで落ち着いたなんて言う裏話もしかり。
日活は転身したロマンポルノで大成功を収める。
しかしそれに目を付けたのは警察で、その勢い事態が、わいせつと言うものを世間から無くしてしまいそうだったところから、ロマンポルノの何期目かの制作作品に照準を合わせて日活ロマンポルノ裁判として映画史の中でもまれにみる離面史として語り継がれている裁判に進んでゆく・・・詳しくは映画「yoyochu」や映画史を勉強下さいませ。
日活ロマンポルノ裁判で唯一、部外者(下請け会社)で訴えられたのが代々木忠監督で、下請け会社の制作が罪をかぶると言うのはある意味生贄にされたのと同じらしく、いきなり副社長の役職を会社から受け渡され被告となり、この裁判で無罪判決を受ける80年まで戦わなければならなかったと言う。
では、代々木監督がピンクからAVに移るのは、その辺の所が大きいのかと思いきや、それ以外でも日活がピンク市場を維持するために、ライバルである下請けいじめが行なわれ、お金の不払い、女優の出演キャンセルとひどいいじめに会いながらも、代々木監督のピンク映画(手法として、当時ビデオで撮りキネコでフイルム上映した)からは愛染京子さんが出てきてヒットし、そのビデオ手法でしか出来ない長回し「ザ・オナニー」などのピンク映画であるのにドキュメンタリーと言う、今までに誰も見たことのない影像が飛び出し、大ヒットを記録する。
恐らく代々木監督は日本で始めてビデオカメラを使いこなした人であり、AVを創り出した人でもあるとの事。
また、ビデオデッキの普及に大きく貢献したのは、実はAVで、大手電気メーカーの小売店が、ビデオデッキを買うと、もれなく1本アダルトビデオが付いてくると謳い、普及に拍車をかけたと言う。
この戦略に乗らず正攻法で攻めたソニーのβがVHSに負けたと言う都市伝説は、ここから生まれたらしい。
まあ、こうしてピンク映画の世界は80年代を境に衰退して、アダルトビデオが主流になり変わる。巷ではレンタルビデオのショップが過当競争を繰り広げ、現在に至っている訳である。
石岡監督に代々木監督の作品世界の凄さについても聞いてみた。
代々木監督のAVの凄いところは、単なる抜きの映像ではなく、長回しを早送りせずに固唾を呑んで見せてしまう表現方法にある。
また、チャネリングや多重人格の様なAⅤとしてありえなさそうなシチュエーションでの作品も多く、実験的に行き過ぎると、引かれるが、その作品を引かれたままにせず観客側の世界に戻り、エンターテインメントとして送り続けているところが唯一無二の映像作家であるとも言えるそうだ。
一時期、そんな作品が多く代々木監督は宗教の世界へ行くのではないかと言う噂まで流れたくらいである。 そんな話を聞きながら、わたしが思った一番の凄さは、72歳で現役のAV監督でありコンスタントに作品をリリースしていると言う事実と、実はもう10年以上も前からつづいているシリーズがあると言う事だ。「ザ・面接」と言うシリーズは初期のころ見て面白いと思い何作品かは見てきたが、いまだに続き、通産で120タイトル以上のリリースを続けていると言うことだ。
これは本当に凄いし、そこまで人気が保てる作品は今後登場しないのかもしれないと思う。
他にも色々と「yoyochu」のお話を伺いましたが、まあ、ライブでのトークとして楽しんで頂いた方達の受け取り方は人それぞれ、文章ではこの辺の面白さを生かせませんです。はい。
映画「YOYOCHU sexと代々木忠の世界」、銀座シネパトスと渋谷アップリンクファクトリーxにて絶賛公開中ですので、みなさん是非足を運んで下さいませ。
・・・・・地方の方も公開される祭には是非足を運んで下さいませ。
今年最初のシネりんは新年会と、公開中の映画「yoyochu sexと代々木忠の世界」の公開中トークとしまして、監督の石岡正人さんにお越し頂きまして、色々とお話をお伺いしました。
まず最初に石岡監督にお聞きしたのは、石岡監督と代々木忠監督の関係からです。
石岡監督は6年ほど、代々木監督の助監督を経験し、AVの作品も作られたと言うことで、現場での代々木監督の姿勢などもその時、じかに体験したそうです。
普段は温厚な方ですが、少しでも怒り出すと、怖い面もあり、まあ、元やくざの世界に いたから、不本意な事には容赦しないと言う感じの様子。
「yoyochu」の映画冒頭は代々木監督の少年時代、小倉時代の話からはじまり、大阪の華道家になるまでの話、そして、やくざの親友に頼まれ、ふたたび小倉へと移り、やくざの世界で組織を動かして抗争した話へと流れて行く。
そこで、石岡監督にその辺のところで、映画では語られていないお話なども少し踏まえて聞いてみた。
その当時はストリップの興行などが始まりだした初期のころで、ストリップで働く女性を軟派して探してきたり、剣劇などの劇団でだんだんと人気もなくなり、途方に暮れた女の子をスカウトしたりして興行を行なっていたと言う。
女の子を騙して働かせる人非人の様な ひどいこともしていたと言うが、その辺の詳しい話は、代々木監督の著書や映画を読み解く本として発売されている東良美季著「虚実皮膜」などをご覧頂くと良いと思います。
ただこのころの経験が代々木監督が女性を学ぶ上で非常に勉強になったとも言えるらしい。
手打ちによりやくざ時代に終止符をうち上京、その時に3人いた愛人も代々木監督と供に上京し、知り合いの所に居候して3人の愛人に食わせてもらうヒモの様な生活をしていたと言う。3人の愛人はストリップで踊り、暇な代々木監督は、コメディアンの方たちと昼間マージャンをしていたりしたと言う。
そんな中、昔興行の世界にいたと言うことで、踊りの振り付けや色々と手伝うことになり、撮影に来ていたピンク映画の世界にもその当時興味を持ち、ひまなので手伝いがてら、経験を買われ、脚本なども書いたりしていたと言う。
映画業界と言えば映画五社の伸びも陰りだし、ピンク映画はそんな中でも人が入り儲かると言うところから、日活が、ロマンポルノとしてピンク映画の製作に参入して来たと言う。
当初はポルノロマンと言う名前にしようとしたがロマンポルノで落ち着いたなんて言う裏話もしかり。
日活は転身したロマンポルノで大成功を収める。
しかしそれに目を付けたのは警察で、その勢い事態が、わいせつと言うものを世間から無くしてしまいそうだったところから、ロマンポルノの何期目かの制作作品に照準を合わせて日活ロマンポルノ裁判として映画史の中でもまれにみる離面史として語り継がれている裁判に進んでゆく・・・詳しくは映画「yoyochu」や映画史を勉強下さいませ。
日活ロマンポルノ裁判で唯一、部外者(下請け会社)で訴えられたのが代々木忠監督で、下請け会社の制作が罪をかぶると言うのはある意味生贄にされたのと同じらしく、いきなり副社長の役職を会社から受け渡され被告となり、この裁判で無罪判決を受ける80年まで戦わなければならなかったと言う。
では、代々木監督がピンクからAVに移るのは、その辺の所が大きいのかと思いきや、それ以外でも日活がピンク市場を維持するために、ライバルである下請けいじめが行なわれ、お金の不払い、女優の出演キャンセルとひどいいじめに会いながらも、代々木監督のピンク映画(手法として、当時ビデオで撮りキネコでフイルム上映した)からは愛染京子さんが出てきてヒットし、そのビデオ手法でしか出来ない長回し「ザ・オナニー」などのピンク映画であるのにドキュメンタリーと言う、今までに誰も見たことのない影像が飛び出し、大ヒットを記録する。
恐らく代々木監督は日本で始めてビデオカメラを使いこなした人であり、AVを創り出した人でもあるとの事。
また、ビデオデッキの普及に大きく貢献したのは、実はAVで、大手電気メーカーの小売店が、ビデオデッキを買うと、もれなく1本アダルトビデオが付いてくると謳い、普及に拍車をかけたと言う。
この戦略に乗らず正攻法で攻めたソニーのβがVHSに負けたと言う都市伝説は、ここから生まれたらしい。
まあ、こうしてピンク映画の世界は80年代を境に衰退して、アダルトビデオが主流になり変わる。巷ではレンタルビデオのショップが過当競争を繰り広げ、現在に至っている訳である。
石岡監督に代々木監督の作品世界の凄さについても聞いてみた。
代々木監督のAVの凄いところは、単なる抜きの映像ではなく、長回しを早送りせずに固唾を呑んで見せてしまう表現方法にある。
また、チャネリングや多重人格の様なAⅤとしてありえなさそうなシチュエーションでの作品も多く、実験的に行き過ぎると、引かれるが、その作品を引かれたままにせず観客側の世界に戻り、エンターテインメントとして送り続けているところが唯一無二の映像作家であるとも言えるそうだ。
一時期、そんな作品が多く代々木監督は宗教の世界へ行くのではないかと言う噂まで流れたくらいである。 そんな話を聞きながら、わたしが思った一番の凄さは、72歳で現役のAV監督でありコンスタントに作品をリリースしていると言う事実と、実はもう10年以上も前からつづいているシリーズがあると言う事だ。「ザ・面接」と言うシリーズは初期のころ見て面白いと思い何作品かは見てきたが、いまだに続き、通産で120タイトル以上のリリースを続けていると言うことだ。
これは本当に凄いし、そこまで人気が保てる作品は今後登場しないのかもしれないと思う。
他にも色々と「yoyochu」のお話を伺いましたが、まあ、ライブでのトークとして楽しんで頂いた方達の受け取り方は人それぞれ、文章ではこの辺の面白さを生かせませんです。はい。
映画「YOYOCHU sexと代々木忠の世界」、銀座シネパトスと渋谷アップリンクファクトリーxにて絶賛公開中ですので、みなさん是非足を運んで下さいませ。
・・・・・地方の方も公開される祭には是非足を運んで下さいませ。
2011年1月12日水曜日
第44回楽生曾シネマDEりんりん・新年会+石岡正人監督「yoyochu」

第44回楽生曾シネマDEりんりん
「新年会2011+石岡正人監督をお迎えして」
みなさま
遅まきながら新年あけましておめでとうございます。
おとそ気分もすっかり抜けて今では仕事や勉学にいそしんでいることでしょう。
今年もシネりんは映画好きの皆様の好奇心をとくと満たすような イベントなどを開催していきたいと思っております。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
さて、今年初のシネマDEりんりんですが、新年会+としまして、映画監督 石岡正人氏をスペシャルゲストとしてお呼びいたします。
石岡監督は2001年に劇場初監督作品「PAIN/ペイン」で日本映画監督協会新人賞を受賞。国外ではオポルト国際映画祭で審査員特別大賞を受賞。またヴェネチア国際映画祭出品と話題になりました。2004年には「TOKYO NOIR トウキョーノワール」を熊澤尚人監督と 3シークエンスを1、5シークエンスづつ共同で監督、独自の映像表現を されています。
現在、1月22日(土)から公開されます話題のドキュメンタリー映画「YOYOCHU Sexと代々木忠の世界」をひかえております。
今作、「YOYOCHU Sexと代々木忠の世界」は石岡監督の師でもある代々木忠監督の映像世界に迫る裏日本映画史といえるドキュメンタリー作品です。
昨年11月にイタリア・ローマ国際映画祭のEXTRA部門にて上映され 石岡監督は72歳になる代々木監督と一緒に レッドカーペットを歩いてきたばかり…。
シネりん開催中は、この作品の公開中イベントトークをプラスとしまして、イタリアでの反応や映画の裏話を沢山伺いたいと 思います。
作品をご覧になってからのご参加は大歓迎!見た感想を直接監督へ伝えられるチャンスですよ!
もちろん新年会ですので、石岡監督を囲んでの懇親会もいつもの通りです!
みなさまのご参加、是非お待ちしております。
1月22日から銀座シネパトス、渋谷アップリンクⅩ
他全国ロードショー 「YOYOCHU Sexと代々木忠の世界」 http://www.yoyochu.com/
詳 細~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
☆日時:平成23年1月27日(木)第4木曜日
19:00~ 22:00
☆場所:新宿サムライシアター
http://www.tm-t.net/
東京都新宿区新宿3-17-1 HN27ビル6F
℡:03-5366-2947
☆会費:3500円
(公開中トークイベント+懇親会(飲食込み)
☆特別ゲスト:石岡 正人監督
☆聞き手:林 康弘(楽生曾シネマDEりんりん)
楽生曾・シネマDEりんりんHPhttp://www.cinemaderinrin.com/
☆お問い合わせ&連絡先:
林康弘 ℡:090-9290-5143
mail:hayashi6593@s8.dion.ne.jp または、riririnorin93@ezweb.ne.jp
☆締め切り:
基本的に当日参加も可能ですがそれ以前に定員30人になりました場合は締め切ります。
会場の都合などもありますので、なるべく早目のご連絡をお願い致します。
2010年12月24日金曜日
2010シネマDEりんりん忘年会無事終了しました。
2010年12月10日金曜日
2010楽生曾シネマDEりんりん忘年会
2010楽生曾シネマDEりんりん
シネマDEりんりんに参加下さいましたみなさまへ
12月、 師走の忙しい時期をむかえている事と思います
が、シネマDEりんりんの忘年会を開催したいと思います。
ゲスト参加はございませんので、参加されるみなさま次第の盛り上がりとなると思います。
会場の都合で30人前後の忘年会になると思いますがみなさまのご参加お待ちしております。
なを、忘年会当日、7F試写室にて映像なども流したいと思います。
流したい映像等ございましたら、ご持参下さいませ。
☆ 日時:12月15日(水)
18時半受付開始・19時~22時くらいまで!
☆場所:新宿サムライシアター
http://www.tm-t.net/
東京都新宿区新宿3-17-1 HN27ビル6F
℡:03-5366-2947
☆会費:3000円
☆お問い合わせ&連絡先:
林康弘 ℡:090-9290-5143
mail:hayashi6593@s8.dion.ne.jp または、 riririnorin93@ezweb.ne.jp
楽生曾・シネマDEりんりんHPhttp://www.cinemaderinrin.com/
☆締め切り:基本的に当日参加も可能ですがそれ以前に定員30人になりました場合は締め切りたいと思いますご了承を!
シネマDEりんりんに参加下さいましたみなさまへ
12月、 師走の忙しい時期をむかえている事と思います
が、シネマDEりんりんの忘年会を開催したいと思います。
ゲスト参加はございませんので、参加されるみなさま次第の盛り上がりとなると思います。
会場の都合で30人前後の忘年会になると思いますがみなさまのご参加お待ちしております。
なを、忘年会当日、7F試写室にて映像なども流したいと思います。
流したい映像等ございましたら、ご持参下さいませ。
☆ 日時:12月15日(水)
18時半受付開始・19時~22時くらいまで!
☆場所:新宿サムライシアター
http://www.tm-t.net/
東京都新宿区新宿3-17-1 HN27ビル6F
℡:03-5366-2947
☆会費:3000円
☆お問い合わせ&連絡先:
林康弘 ℡:090-9290-5143
mail:hayashi6593@s8.dion.ne.jp または、 riririnorin93@ezweb.ne.jp
楽生曾・シネマDEりんりんHPhttp://www.cinemaderinrin.com/
☆締め切り:基本的に当日参加も可能ですがそれ以前に定員30人になりました場合は締め切りたいと思いますご了承を!
2010年12月7日火曜日
「ばかもの」プレイベント無事終了しました。
「ばかもの」プレイベント無事終了しました。 金子修介監督と脚本の高橋美幸さんをゲストにばかものプレイベントトークを行ないました。金子監督の挨拶は、ばかものの監督、金子修介です。と始まり、この挨拶は、受けるときとすべるときがあります・・・から入りました。・・・今回はすべりましたけどもね(笑)。
さて、今回、金子監督をゲストにお誘いする経緯で、以前、高橋美幸さんに、脚本家のゲストで来てくださいとお聞きしたところ、わたしだけでは心もとないと思うので、脚本を担当した金子監督の映画「ばかもの」の公開や宣伝媒体が用意できてから、監督をお誘いして見ます。と、言われました。そして、そのお約束通りの展開が25日にサムライシアターにて実現したのです。
予告編につづき、わたしが、金子監督と高橋美幸さんを紹介して、ばかものトークを始めたいと思いますと挨拶(少し受けました).
まず、金子監督に何かお話を、と、振ると、金子監督から出た言葉は、高橋さんとは「プライド」でも組んで気心も知れているので、すんなり行くかと思いましたが、すんなり行きませんでしたね。・・・と、すると高橋さんは、ちょっと忌憚のない意見を言わせていただいて懐の深いところに思い切るぶつからせていただきました。すいませんとの返答がありました。
高橋さんは原作が気に入り、脚本の第一項(すでに原作者から了解済み)を監督にみていただいたところから監督目線と脚本家目線の食い違いの話にすすんだらしい。
ただ、その食い違いにも表現方法や現状の原作ものの映画化にいたる制約のようなものが作用しており、その辺のところから話を進めていかないと食い違いの部分を理解出来ないなもしれない。
「ばかもの」を映画化するにあたり、どの様な経緯から始まったかについて金子監督は語られた。東北新社の会長、植村伴次郎さん(金子監督は植村会長の逸話を語られてから話を進めたが、その話は参加したみなさんの脳裏に焼きついた事でしょう)のところに友達の宮川一郎さん(水戸黄門の脚本家でホーマットを作った方)が何十年ぶりかに来社したらしいのですが、その時、「ばかもの」って小説面白いので映画にしたいね。と言う話が出たとの事です。では打ち合わせをしましょうかね?、と、12月12日に打ち合わせの約束を・・その打ち合わせの日に宮川さんがお亡くなりになってしまわれたと言うことです。
そこで植村伴次郎会長は、これはなんとしても映画にしなければいけないと思い、あの奥山和由さんに、奥山君、これは是非映画にしてくれたまえ!と、話が進んだそうです。
奥山さんが脚本を依頼したのが、高橋美幸さんで、奥山さんは高橋さんぽい小説があるんだけども脚本にしてみないかい。と・・・その小説「ばかもの」が、どう、自分ぽいかは高橋さんは?的だったが、小説を読んでみると面白かったので、是非やらせてくださいと返事をしたとの事です。
監督は金子さんが良いのではと言う意見が満場一致で決まり・・・そこから脚本家目線、監督目線の話に進んだということだそうである(脚本の段階では金子監督はまだ関わっていない)。
金子監督は、最終的にはみんなが、良かったねと納得したことを前提に、勿論原作の 絲山さんも納得したことを前提として話します。と、続きを語り始めました。
最近の映画化権を得た原作つきの映画には、昔と違い、監督の好きに原作を映画的にするいと言う風潮が行なえないと言う。
脚本の段階で原作者側に見せてみて、クリアして、初めて映画化へと向うと言うことを語られた。
その方法が良いかどうかは別として出版社側が原作者と原作作品を守ると言う前提のもと映画化が進んで行く様子だ。
絲山さんの原作は以前荒井晴彦さんが脚本を担当した作品「やわらかい生活」(廣木隆一監督作品)で原題「イッツ・オンリートーク」を変更したことにより、脚本家と原作者の争いとなる絲山秋子#映画脚本を巡る訴訟にまで発展した経緯がある。
そういう予備知識のもと、金子監督の話は進んでゆく。
金子監督が脚本を読んで変更したいと思う事をプロットの形で高橋美幸さんに渡す・・・しかし高橋さんは原作通りでもないし、わたしの思案とも方向性が異なるとの意見を金子監督に投げかける。
そこで、金子監督は絲山さんの住んでいる高崎に向かい、小説の流れで主演の二人の関係が長い間と言う時間的な曖昧な表記をしている原作の箇所を、具体的に時間軸で区切り10年として、85年の御巣鷹山から始まり、95年の地下鉄サリン事件までとして表したいとの話をしたところ、絲山さんはそうではなくそういう全員が関わることではなくて全体的に、現代のはなしであると言うことを述べたと言う。全体が現代、すなわち出会いから始めると主人公達がふたたび再会するのは未来になるのか?などと言うことを話の流れで思うが、文学者であり天から降りてきた事を書く天才なんだなと監督は絲山さんを理解して、では終着点を現在として関係が始まる時期を90年代として進めることでどうでしょうかと言う感じで流れをつくることに合意したと言う。
高橋さん曰く、脚本の第一項を完成してOKを頂いた時もそうだが、個人作業でみんなで関わると言う事がそれまで無く、初めて話し合う形が形成されたのがこの時の事だそうです。
そこから、まず、高橋さんと金子監督は主人公二人の出会いが秋休みか冬休みかと言うことで食事をしながら3時間くらいの論争で新たな脚本作りに進んだという(秋休みって聞いた事ないですよとは高橋さんの意見。まあ金子監督の秋休みとは冬休みだと正月を描くだろうと言うことで冬ではない秋と言うことらしいです・・・わたしも秋休みに関しては初耳です(笑))。
ただお二方の脚本作りは細かく詰め大事に進んで行き、この映画の全体像と言う視点、大俯瞰の目で観た小さな地方都市高崎で起こる10年間の大恋愛のお話を形成して行くのだと言う事も、その話し合いの流れから徐々に徐々に形になったのではないかと思いました。
その視点がこの映画の新しいところでもあるテイストで、どこにでもいる若者・・・ばかものが初恋の女性に激しく棄てられ、それでも10年後にまた再開して成長し進んでゆく大恋愛物語、激動の動乱に揺れる大恋愛と言う映画は多々あるが、視点の置き所が、まさに絲山さんが言うところの全員が関わるのでなく、全体が現代の話となるのではないでしょうか・・・なんて事をトークを聞きながら思いました。
他にも、10年の演じ方を10通りで演じるのですか?と言う、成宮寛貴さんに5段階で演じてくれとのお話を・・・・即ちチェリーボーイから彼女を受け入れる男に成長するまでと言う話で、その段階を演じるのは難しい演技でもあり、監督に成宮さんからの御願いとして順撮りで御願いしたいと・・・金子監督は分かったと言いながらも全然順撮りにならなかったとのエピソードもお話下さいました。
監督曰く成宮くんは、それでも素晴らしい演技をしてくれた。非常に良い奴だなと語られた(笑)
逆にもう一人の主演、内田有紀さんについての話を伺うと、内田有紀さんの演じ方は、ともすれば男性が近寄りがたいほどの演技で、過激さを抑えて欲しいと思う演技、男目線の女性のかわいさと、女目線での表現による女性感情の話なども、金子監督と高橋さんからは伺うことが出来ました。
また原作者が何故高崎にこだわり、高崎に住んで描いたかも、別の地方都市で表現しても舞台は良いかもしれないが、それ以上の表現がこだわりの部分で、描けるとも語られました。
高橋さん曰く、白依観音の使い方などが非常に良く現しているとの複線も話して頂きました 。
それ以外でも、横道にそれ前回でコンビを組んだ作品「プライド」の裏話で、最近結婚した満島ひかりさんのお話やステファニーのお話なども同時に飛び出したりと参加されたみなさんはさぞや楽しめたと思います。
他にも色々とその場のライブ感から出た非常に面白い話もありましたが、その辺は参加者のみなさまの胸のうちで消化していただきたい話題でもあります。
今までにない視点から観た大恋愛映画「ばかもの」原作とは一味違うテイストの映画版を今年最後の〆の映画として足を運んで鑑賞してみてはいかがでしょうか!
都内では有楽町スバル座、シネマート新宿、そして舞台となる群馬県高崎市ではシネマテーク高崎とイオンズシネマ高崎で12月18日より公開です。
勿論全国の2011年お正月映画としてロードショー公開ですので今月から来月にかけてお近くの劇場でご鑑賞下さい。年末は皆さん盛り上がるクリスマスなんかもあり、大恋愛をしたい季節でもありますしね。
さて、今回、金子監督をゲストにお誘いする経緯で、以前、高橋美幸さんに、脚本家のゲストで来てくださいとお聞きしたところ、わたしだけでは心もとないと思うので、脚本を担当した金子監督の映画「ばかもの」の公開や宣伝媒体が用意できてから、監督をお誘いして見ます。と、言われました。そして、そのお約束通りの展開が25日にサムライシアターにて実現したのです。
予告編につづき、わたしが、金子監督と高橋美幸さんを紹介して、ばかものトークを始めたいと思いますと挨拶(少し受けました).
まず、金子監督に何かお話を、と、振ると、金子監督から出た言葉は、高橋さんとは「プライド」でも組んで気心も知れているので、すんなり行くかと思いましたが、すんなり行きませんでしたね。・・・と、すると高橋さんは、ちょっと忌憚のない意見を言わせていただいて懐の深いところに思い切るぶつからせていただきました。すいませんとの返答がありました。
高橋さんは原作が気に入り、脚本の第一項(すでに原作者から了解済み)を監督にみていただいたところから監督目線と脚本家目線の食い違いの話にすすんだらしい。
ただ、その食い違いにも表現方法や現状の原作ものの映画化にいたる制約のようなものが作用しており、その辺のところから話を進めていかないと食い違いの部分を理解出来ないなもしれない。
「ばかもの」を映画化するにあたり、どの様な経緯から始まったかについて金子監督は語られた。東北新社の会長、植村伴次郎さん(金子監督は植村会長の逸話を語られてから話を進めたが、その話は参加したみなさんの脳裏に焼きついた事でしょう)のところに友達の宮川一郎さん(水戸黄門の脚本家でホーマットを作った方)が何十年ぶりかに来社したらしいのですが、その時、「ばかもの」って小説面白いので映画にしたいね。と言う話が出たとの事です。では打ち合わせをしましょうかね?、と、12月12日に打ち合わせの約束を・・その打ち合わせの日に宮川さんがお亡くなりになってしまわれたと言うことです。
そこで植村伴次郎会長は、これはなんとしても映画にしなければいけないと思い、あの奥山和由さんに、奥山君、これは是非映画にしてくれたまえ!と、話が進んだそうです。
奥山さんが脚本を依頼したのが、高橋美幸さんで、奥山さんは高橋さんぽい小説があるんだけども脚本にしてみないかい。と・・・その小説「ばかもの」が、どう、自分ぽいかは高橋さんは?的だったが、小説を読んでみると面白かったので、是非やらせてくださいと返事をしたとの事です。
監督は金子さんが良いのではと言う意見が満場一致で決まり・・・そこから脚本家目線、監督目線の話に進んだということだそうである(脚本の段階では金子監督はまだ関わっていない)。
金子監督は、最終的にはみんなが、良かったねと納得したことを前提に、勿論原作の 絲山さんも納得したことを前提として話します。と、続きを語り始めました。
最近の映画化権を得た原作つきの映画には、昔と違い、監督の好きに原作を映画的にするいと言う風潮が行なえないと言う。
脚本の段階で原作者側に見せてみて、クリアして、初めて映画化へと向うと言うことを語られた。
その方法が良いかどうかは別として出版社側が原作者と原作作品を守ると言う前提のもと映画化が進んで行く様子だ。
絲山さんの原作は以前荒井晴彦さんが脚本を担当した作品「やわらかい生活」(廣木隆一監督作品)で原題「イッツ・オンリートーク」を変更したことにより、脚本家と原作者の争いとなる絲山秋子#映画脚本を巡る訴訟にまで発展した経緯がある。
そういう予備知識のもと、金子監督の話は進んでゆく。
金子監督が脚本を読んで変更したいと思う事をプロットの形で高橋美幸さんに渡す・・・しかし高橋さんは原作通りでもないし、わたしの思案とも方向性が異なるとの意見を金子監督に投げかける。
そこで、金子監督は絲山さんの住んでいる高崎に向かい、小説の流れで主演の二人の関係が長い間と言う時間的な曖昧な表記をしている原作の箇所を、具体的に時間軸で区切り10年として、85年の御巣鷹山から始まり、95年の地下鉄サリン事件までとして表したいとの話をしたところ、絲山さんはそうではなくそういう全員が関わることではなくて全体的に、現代のはなしであると言うことを述べたと言う。全体が現代、すなわち出会いから始めると主人公達がふたたび再会するのは未来になるのか?などと言うことを話の流れで思うが、文学者であり天から降りてきた事を書く天才なんだなと監督は絲山さんを理解して、では終着点を現在として関係が始まる時期を90年代として進めることでどうでしょうかと言う感じで流れをつくることに合意したと言う。
高橋さん曰く、脚本の第一項を完成してOKを頂いた時もそうだが、個人作業でみんなで関わると言う事がそれまで無く、初めて話し合う形が形成されたのがこの時の事だそうです。
そこから、まず、高橋さんと金子監督は主人公二人の出会いが秋休みか冬休みかと言うことで食事をしながら3時間くらいの論争で新たな脚本作りに進んだという(秋休みって聞いた事ないですよとは高橋さんの意見。まあ金子監督の秋休みとは冬休みだと正月を描くだろうと言うことで冬ではない秋と言うことらしいです・・・わたしも秋休みに関しては初耳です(笑))。
ただお二方の脚本作りは細かく詰め大事に進んで行き、この映画の全体像と言う視点、大俯瞰の目で観た小さな地方都市高崎で起こる10年間の大恋愛のお話を形成して行くのだと言う事も、その話し合いの流れから徐々に徐々に形になったのではないかと思いました。
その視点がこの映画の新しいところでもあるテイストで、どこにでもいる若者・・・ばかものが初恋の女性に激しく棄てられ、それでも10年後にまた再開して成長し進んでゆく大恋愛物語、激動の動乱に揺れる大恋愛と言う映画は多々あるが、視点の置き所が、まさに絲山さんが言うところの全員が関わるのでなく、全体が現代の話となるのではないでしょうか・・・なんて事をトークを聞きながら思いました。
他にも、10年の演じ方を10通りで演じるのですか?と言う、成宮寛貴さんに5段階で演じてくれとのお話を・・・・即ちチェリーボーイから彼女を受け入れる男に成長するまでと言う話で、その段階を演じるのは難しい演技でもあり、監督に成宮さんからの御願いとして順撮りで御願いしたいと・・・金子監督は分かったと言いながらも全然順撮りにならなかったとのエピソードもお話下さいました。
監督曰く成宮くんは、それでも素晴らしい演技をしてくれた。非常に良い奴だなと語られた(笑)
逆にもう一人の主演、内田有紀さんについての話を伺うと、内田有紀さんの演じ方は、ともすれば男性が近寄りがたいほどの演技で、過激さを抑えて欲しいと思う演技、男目線の女性のかわいさと、女目線での表現による女性感情の話なども、金子監督と高橋さんからは伺うことが出来ました。
また原作者が何故高崎にこだわり、高崎に住んで描いたかも、別の地方都市で表現しても舞台は良いかもしれないが、それ以上の表現がこだわりの部分で、描けるとも語られました。
高橋さん曰く、白依観音の使い方などが非常に良く現しているとの複線も話して頂きました 。
それ以外でも、横道にそれ前回でコンビを組んだ作品「プライド」の裏話で、最近結婚した満島ひかりさんのお話やステファニーのお話なども同時に飛び出したりと参加されたみなさんはさぞや楽しめたと思います。
他にも色々とその場のライブ感から出た非常に面白い話もありましたが、その辺は参加者のみなさまの胸のうちで消化していただきたい話題でもあります。
今までにない視点から観た大恋愛映画「ばかもの」原作とは一味違うテイストの映画版を今年最後の〆の映画として足を運んで鑑賞してみてはいかがでしょうか!
都内では有楽町スバル座、シネマート新宿、そして舞台となる群馬県高崎市ではシネマテーク高崎とイオンズシネマ高崎で12月18日より公開です。
勿論全国の2011年お正月映画としてロードショー公開ですので今月から来月にかけてお近くの劇場でご鑑賞下さい。年末は皆さん盛り上がるクリスマスなんかもあり、大恋愛をしたい季節でもありますしね。
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